1985年版を考察

◆1985年のカード構成
 カードは全部で481枚(通し番号は、№1~465であるが、№301、№411~425は、2枚ずつある(うち1枚は阪神タイガース選手)ため、465枚+16枚で、合計481枚)。球団別数は、次の通り。

 ①阪神  (123枚)25.6%   ⑥西武  ( 20枚)04.2%
 ②巨人  (108枚)22.4%   ⑦阪急  ( 19枚)03.9%
 ③広島  ( 72枚)15.0%   ⑦近鉄  ( 19枚)03.9%
 ④中日  ( 46枚)09.6%   ⑨南海  ( 15枚)03.1%
 ⑤大洋  ( 22枚)04.6%   ⑪ロッテ ( 11枚)02.3%
 ⑨ヤクルト( 15枚)03.1%   ⑪日ハム ( 11枚)02.3%

 円グラフ1「球団別選手数調査」

 特筆すべきは、チーム別合計の1位が阪神タイガースであったこと。また、阪神タイガースと読売ジャイアンツで全体の約50%を占めているのが分かる。シーズン終盤になると、タイガースフィーバーが増して、社会現象にもなった。このため、カルビーは、タイガース選手のカードを多くしたに違いない。
 ロッテオリオンズの選手のカードが初登場されたのもこの年。よって、12球団揃ってカード発行された最初の年である。

 この年は、以下のような№構成となっている。
①№1~50    12球団 「プロ野球選手の似顔絵大募集!!」
②№51~70   巨人のみ
③№71~75   複数球団から構成
④№76~88   中日のみ 
⑤№89~101  阪神のみ
⑥№102~125 広島のみ
⑦№126~175 12球団
⑧№176~274 12球団 裏面は似顔絵
⑨№275~325 12球団
⑩№326~375 12球団
⑪№376~410 阪神のみ
⑫№411~425 12球団プラス阪神が1枚ずつ
⑬№426~440 12球団
⑭№441~465 タイトル獲得者 金枠
                                となっている。
◆レイアウト
①№1~50 12球団 「プロ野球選手の似顔絵大募集!!」
 この年は、似顔絵の年として、私は記憶している。
 初期のものは、「プロ野球選手の似顔絵大募集!!」の記事。どのカードも文面は同じ。

左から
№1 篠塚利夫(巨人)
№23 屋敷要(大洋)
№45 谷沢健一(中日)
№47 工藤一彦(阪神) (裏面)

 その後、成績が掲載されたものが登場する。

②№51~70 巨人のみ
 読売ジャイアンツの選手のみで構成されているブロック。裏面の文言は、過去5年間の成績が掲載されている。やや、市場に出回っている枚数が少ないように思われる。
 後半は、異種多し。文字色及び文字位置の違いが数多く存在している(②③④⑤⑥共通)。

左から
№51 江川卓(巨) 
№54 定岡正二(巨人)
№56 西本聖(巨人) (裏面)

③№71~75 複数球団から構成
 13年目にして、ロッテの選手カードが正式に登場。裏面の体裁は全ブロックと変わらない。
 

左から
№71 落合博満(ロッテ)
№72 有藤通世(ロッテ)
№75 田尾安志(西武) (裏面)

④№76~88 中日のみ
 中日ドラゴンズの選手のみで構成されているブロックである。表面の写真は、上半身もしくは顔を中心に撮影されたものが多い。
 裏面の体裁は全ブロックと変わらず、成績が掲載されている。新人選手の場合は、コメントが掲載されている。
 地方版の可能性が高い。

左から
№77 牛島和彦(中日)
№78 モッカ(中日)
№87 郭源治(中日)
№88 藤王康晴(中日) (裏面)

⑤№89~101  阪神のみ
 阪神タイガースの選手のみで構成されているブロックである。裏面の体裁は全ブロックと変わらず、成績が掲載されている。新人選手の場合は、コメントが掲載されている。
 地方版の可能性が高い。

左から
№92 バース(阪神)
№94 掛布雅之(阪神)
№95 岡田彰布(阪神) (裏面)

⑥№102~125 広島のみ
  広島東洋カープの選手のみで構成されているブロックである。裏面の体裁は全ブロックと変わらず、成績が掲載されている。
 地方版の可能性が高い。

左から
№103 大野豊(広島)
№107 山本浩二(広島)
№110 小林誠二(広島) (裏面)

⑦№126~175 12球団
 体裁が変更されている。特に裏面の表記について、選手に対するコメントが掲載されるようになった。
 前ブロックまで(④⑤⑥)と異なり、全国的に発行されているブロックと思われる。

左から
№126 江川卓(巨人)
№129 門田博光(南海)
№152 若松勉(ヤクルト)
№172 山田久志(阪急) (裏面)

⑧№176~274 12球団 裏面は似顔絵
 で、いよいよ、似顔絵コンテストと題して、表は、選手の写真。裏は、その選手の似顔絵となっている。「吉森先生のコメント」がなかなか面白い。気に入った、外国人選手のものを3枚紹介する。
 全国で発行されているカードであり、出回っている枚数は多いブロックである。

左から
№216 レオン(大洋)   打率.303 31本 110点 セ新の1試合10打点記録
№256 クルーズ(日ハム) 打率.321 34本 122点 こんなに打ったのに退団
№262 クロマティ(巨人) 打率.309 32本 112点 打率8位


左から
№216 レオン(大洋) (裏面)
№256 クルーズ(日ハム) (裏面)
№262 クロマティ(巨人) (裏面)

 日本人選手も。
 今、このような企画があったらおもしろいのに。でも、大人は応募しても採用されないかな。

左から
№180 原辰徳(巨人)  打率.283 34本 94点 
№195 斎藤明夫(大洋) 55試合 9勝 5敗 18S 防2.13
№237 槙原寛己(巨人) 14試合 4勝 7敗 0S 防4.00 バックスクリーン3連発被弾


左から
№180 原辰徳(巨人) (裏面)
№195 斎藤明夫(大洋) (裏面)
№237 槙原寛己(巨人) (裏面)

⑨№275~300、302~325 12球団
 で、似顔絵コンテストが終わると、通常の当たり障りのないコメントのものに戻る。
 前ブロックと異なり、通常よりも発行期間が短いショートプリントの可能性が高く、発行枚数が少ないと思われる。

左から
№281 河埜敬幸(南海)
№306 羽田耕一(近鉄)
№315 蓑田浩二(阪急)
№318 石本貴昭(近鉄) (裏面)

⑩№326~375 12球団
  全国で発行されているカードであり、出回っている枚数は多いブロックである。

左から
№337 広沢克己(ヤクルト)
№346 遠藤一彦(大洋)
№362 山倉和博(巨人) (裏面)

⑪№376~410 阪神のみ
 このブロックは、阪神タイガースの選手のみで構成されている。市場に出回っている枚数は、若干少ない気がする。
 なお、№376から390までの16枚は、№411bから425bの16枚と使用されている写真が同じである。

左から
№379 池田親興(阪神)
№380 山本和行(阪神)
№385 佐野仙好(阪神)
№387 平田勝男(阪神) (裏面)

⑫№301、411~425 12球団プラス阪神が1枚ずつ
 301、411から425番は、通常のカードとは別に、優勝した阪神選手のみのバージョンもある。つまり、1つの番号につき、2枚ずつカードが存在しているということ。
 分類上、阪神タイガース以外の選手の方を№○○a、阪神タイガースの選手のカードの方を№○○bとしている。
 市場に出回っている枚数はそれぞれ少ないと思われる。
 なお、、№411bから425bの16枚は、№376から390までの16枚と使用されている写真が同じである。
 
左から
№418a 郭源治(中日)        (裏面)
№418b 岡田彰布(阪神)       (裏面)


左から
№418a 郭源治(中日) (裏面拡大)
№418b 岡田彰布(阪神) (裏面拡大)

 
左から
№421a 杉浦享(ヤクルト)      (裏面)
№421b R・バース(阪神)      (裏面)

⑬№426~440 12球団
 前ブロックとと体裁は同じ。しかし、市場に出回っている枚数は少ないと思われる。

左から
№428 山崎隆造(広島)
№431 山内孝徳(南海)
№439 江川卓(巨人)
№440 山本浩二(広島) (裏面)

⑭№441~465 タイトル獲得者 金枠
 441番以降は、表彰選手の金枠仕様となっている。シーズン終了後に発行されたようで、枚数は少ないと思われる。一昔前は結構高額で取引されていたが、近年はインターネットの普及などにより、市場に出回るものが増えたようである。
 
左から
№441 R・バース(阪神)       (裏面)
№446 落合博満(ロッテ)       (裏面)

 その他の金枠カード
 2000本安打達成者を記念したカード。

左から
№449 有藤通世(ロッテ)
№450 谷沢健一(中日)
№451 若松勉(ヤクルト)

 惜しまれつつ引退するモッカ選手の胴上げシーン。

№465 モッカ(中日)

◆1885年シーズンを振り返って
 この年は、阪神タイガースの年といっていい。4月17日の巨人戦では、槙原からバックスクリーン3連発。その勢いのままシーズンをぶっちぎりで勝ち続け優勝。シーズン本塁打216本は、当時のセ・リーグ記録。日本シリーズでも西武ライオンズを破り、日本一を達成。
 打撃部門では、バースが3冠王。特に、本塁打記録は、王の持つ日本記録にあと1本と迫った。本塁打数は、バース(54本)、掛布(40本)、岡田(35本)、真弓(34本)と、ダイナマイト打線爆発。

◆1985年版カード収集について
 この年活躍した選手は手に入れておきたい。例えば、阪神の選手。後世にも語り継がれるであろう1985年の阪神打線。まぁ、上記でも紹介した4名以外にも北村、平田は持っているし、もういいかな。投手は、池田、山本は所持。リストを見てわかったのであるが、エースとして活躍したゲイルは、カード化されていない。なぜ? 
 ロッテの選手のカードも欲しかったが、登場した5選手11枚は、2009年までにすべて入手することができた。

◆その他のトピックス
 1985年重複枚数整理
 1985年ファーストカードを追え
 ロッテとカルビー
 1985年の景品
 1985年のチーム別考察

カルビープロ野球チップスカード大好き

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