1983年版を考察
◆1983年のカード構成
この年は、番号が№1から700番まで確認されている。また、原(巨人)、東尾(西武)の両リーグMVP選手のNo№カードが、それぞれ6枚ずつ確認されているので、総数は、712枚としてまとめておく。
また、この年も、地方版が多く存在し、コンプリートなんてとてもできない。
球団別では、一番多いのは巨人、次いで地方版の多い広島が2位。パ・リーグでは、西武がダントツの1位。
◆球団別選手数調査(調査中)
①巨人 (154枚)21.5% ①西武 ( 94枚)13.2%
②広島 (117枚)16.4% ②日ハム( 39枚)05.4%
③阪神 ( 81枚)11.3% ③阪急 ( 30枚)04.2%
④中日 ( 55枚)07.7% ④近鉄 ( 23枚)03.2%
⑤大洋 ( 47枚)06.6% ⑤南海 ( 21枚)02.9%
⑥ヤクルト( 46枚)06.4% ○不明 ( 5枚)00.7%
円グラフ1「球団別選手数調査」
◆1983年のカードは?
№1~50
このブロックは、「期待されるプロ野球選手」と「BASEBALL CARD」と2種類あり(カード裏面上部に記載)、後者のほうが、貴重だと思われる。また、前者はコメントがあり、後者は過去の成績が掲載されている。
左から
№14 角三男(巨人)「期待されるプロ野球選手」 (裏面)
№14 角三男(巨人)「BASEBALL CARD」 (裏面)
左から
№14 角三男(巨人)「期待されるプロ野球選手」 (裏面拡大)
№14 角三男(巨人)「BASEBALL CARD」 (裏面拡大)
№51から400
仕様はほぼ同じ。全国で同じように発行されたと思われる。
ただし、№50から100までは、裏面のコメントが稲尾和久と記載されているものとないものがある。
なお、№101から400までは、全てのカードに、稲尾和久氏の名前が記載されている。
左から
№61 江夏豊(日ハム) (裏面)
№62 小林繁(阪神) (裏面)
左から
左から
№61 江夏豊(日ハム) (裏面拡大)
№62 小林繁(阪神) (裏面拡大)
左から
№107 荒木大輔(ヤクルト)
№122 柏原純一(日ハム)
№199 浅野啓司(巨人) (裏面)
変わったカードもある。以下に掲載した2枚のカードは、裏面の体裁型のカードと比べ仕様が異なる。
左から
№116 原辰徳(巨人) (裏面)
№141 江夏豊(日ハム) (裏面)
№401~450
このブロックは、広島選手ばかりが出現するブロックのため、山陽地区のみでの発売だったと思われる。ただし、全く他チームの選手がないわけではない。
左から
№405 西田真二(広島)
№411 北別府学(広島)
№439 山崎隆造(広島)
左から
№408 谷沢健一(中日)
№436 大島康徳(中日)
№448 宇野勝(中日) (裏面)
№451~500
おそらく、全国で普通に発売されたシリーズであろう。
左から
№458 松本匡史(巨人)
№473 定岡智秋(南海)
№497 バンプ(阪急) (裏面)
№501~550
№401~450と同様に、特定地区限定で発売されたようなので、入手は困難。広島選手中心でカードが作成されている。
左から
№502 加藤英司(広島)
№549 真弓明信(阪神)
№531 衣笠祥雄(広島) (裏面)
なお、№401から450と、№501から550までは、表面写真と裏面文言が一緒である。違いは、「裏面右上№」のみと思われる。
左から
№405 西田真二(広島) (裏面)
№505 西田真二(広島) (裏面)
№601~650
巨人と西武の選手しかカード化されていない。
左から
№601 東尾修(西武)
№604 西本聖(巨人)
№610 原辰徳(巨人) (裏面)
また、表面には、左上に「祝優勝」という文字が印字されているものと、されていないものが存在する。裏面の文字は同じ。西武の選手の裏面は、V2、巨人の選手の裏面は、V1となっている。
左から
№609 田淵幸一(西武)印字有 (裏面)
№609 田淵幸一(西武)印字無 (裏面)
左から
№609 田淵幸一(西武)印字有 (表面拡大)
№609 田淵幸一(西武)印字無 (表面拡大)
それから、巨人、西武1枚ずつ、チームの優勝カードがある。通常のカードは、別に発行されているため、その№は、2種類存在することになる。
左から
№644a 松本匡史(巨人) (裏面)
№644b 読売ジャイアンツ優勝(巨人) (裏面)
左から
№646a 江川卓(巨人) (裏面)
№646b 西武ライオンズ優勝(西武) (裏面)
なお、通常「祝優勝」の文字の有り無しによって、写真の変更はないが、一部例外があり、№641は、写真が異なる。
左から
№641 田淵幸一(西武) (裏面)
№641 田淵幸一(西武) (裏面)
№651~700
金枠仕様。タイトルホルダーカードで、表面にはトロフィーと賞の字が印字されている。
左から
№652 香川伸行(南海)
№655 川口和久(広島)
№658 遠藤一彦(大洋) (裏面)
また、2000本安打を達成した衣笠(広島)、山崎(西武)、福本(阪急)の3選手も、カード化された。ここでは、衣笠、山崎を紹介する。
なぜか、3人とも揃って、2枚ずつ、2000本安打を祝うカードが発行されている。
左から
№673 福本豊(巨人)
№674 山崎裕之(西武)
№675 衣笠祥雄(広島)
№698 福本豊(巨人)
№699 山崎裕之(西武)
№700 衣笠祥雄(広島)
左から
№698 福本豊(巨人) (裏面)
№699 山崎裕之(西武) (裏面)
№700 衣笠祥雄(広島) (裏面)
№674 山崎裕之(西武) (表面拡大)
なお、№なしが、東尾(西武、原(巨人)が6枚ずつ確認されている。表面には、「年間MVP」と記載されており、裏面は、一緒。
左から
№なし 原辰徳(巨人)
№なし 原辰徳(巨人)
№なし 原辰徳(巨人) (裏面)
左から
№なし 東尾修(西武)
№なし 東尾修(西武)
№なし 東尾修(西武) (裏面)
◆1983年シーズンを振り返って
巨人と西武がそれぞれリーグ優勝。日本シリーズでは西武が広岡監督のもと、初優勝。
また、荒木(ヤクルト)が入団した年でもある。私がヤクルトを好きになったのは、彼が入団したからだ。
◆その他のトピックス
1983年重複枚数整理
1983年ファーストカードを追え
1983年の景品
1983年のチーム別考察
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