1984年版を考察

◆1984年のカード構成
 この年の通し№は1から713である。球団別集計では、広島154枚、中日149枚と地方チームの数が多くなっているが、これは、後半発行されたカードの中に、おそらく地方版が含まれているからであろう。

◆球団別選手数調査
 ①広島  (154枚)21.6%  ①西武  ( 53枚)07.4%
 ②中日  (149枚)20.9%  ②近鉄  ( 32枚)04.5%
 ③巨人  (123枚)17.3%  ③阪急  ( 27枚)03.8%
 ④阪神  ( 65枚)09.1%  ④南海  ( 26枚)03.6%
 ⑤大洋  ( 30枚)04.2%  ⑤日ハム ( 25枚)03.5%
 ⑥ヤクルト( 29枚)04.1%

 円グラフ1「球団別選手数調査」

◆1984年のカードは?
 №51~№70、№371~400、№401~440、№591~690あたりが、地方版と思われる。

№1から70
 表に選手名が記載されているのみ。裏面は、過去5年間の成績。
 
左から
№1 福本豊(阪急)
№2 川口和久(広島)
№44 佐野仙好(阪神) (裏面)

 №51から70までは、おそらく、ショートプリントではないだろうか? 関西の球団で主に構成されており、枚数が少ないようである。

左から
№51 山内孝徳(南海)
№55 羽田耕一(近鉄) 
№68 田尾安志(中日) (裏面)

№71から370
 表面に球団の帽子がテンプレートとして描かれている。特に、540までは、その帽子の大きさが、それ以降のものと比べて大きい。また、選手名の表記も間隔が違うなど
 裏面は、選手に対するコメントが書かれている。コメントをしているのは、野手の場合は、高田繁(元巨人)。投手の場合は、星野仙一(元中日)。
 一応、ここでは、№71から370までが、ひとまとまり。

左から
№71 江川卓(巨人)
№78 江夏豊(西武)
№90 若菜嘉晴(大洋) (裏面)
№93 槙原寛己(巨人) (裏面)

表面テンプレート帽子の大きさの比較

左から
№462 衣笠祥雄(広島)
№556 川口和久(広島)


左から
№462 衣笠祥雄(広島) (表面拡大)
№556 川口和久(広島) (表面拡大)

解説者名の確認


№371から400
 地方版らしい。様々な球団で構成されているが、やはり広島が多いか。

左から
№372 アイルランド(広島)
№375 山本浩二(広島)
№394 高野光(ヤクルト)
№399 久保康生(近鉄) (裏面)

№401から440
 明らかに地方版。特に、№401から420までは、広島東洋カープ選手、№421から440までは、中日ドラゴンズ選手で主に構成されている。

左から
№402 北別府学(広島)
№405 達川光男(広島)
№414 大野豊(広島) (裏面)


左から
№421 都裕次郎(中日)
№428 モッカ(中日)
№438 宇野勝(中日) (裏面)

№441から490
 オールスター選手のみで構成されている。
 表面の左上には、金色で「’84 オールスター特集」と記載されている。裏面は、オールスターの実績。初出場選手は、コメント。

左から
№441 江川卓(巨人)
№457 田中富生(日ハム)
№459 バース(阪神) (裏面)
№480 大野豊(広島) (裏面)

№491から540
 前半(№71から370)と同じように、11球団の選手で構成されている。

左から
№551 オルセン(阪神)
№555 若松勉(ヤクルト)
№536 金村義明(近鉄) (裏面)

№591から640
 広島東洋カープの選手のみで構成されている。地方版だと思われる。

左から
№592 達川光男(広島)
№593 川端順(広島)
№627 小早川毅彦(広島)
№628 衣笠祥雄(広島) (裏面)

№641から690
 中日ドラゴンズの選手のみで構成されている。地方版だと思われる。

左から        
№644 田尾安志(中日) 
№647 小松辰雄(中日) 
№656 谷沢健一(中日)
№687 宇野勝(中日) (裏面)

№691から713
 タイトル獲得選手及び記念すべき通算記録を残した選手のみで構成されている。
 表面のテンプレートは、球団の帽子に替わって、「V」と表記されている。

左から
№699 篠塚利夫(巨人)
№712 スティーブ(西武)
№711 山田久志(阪急)

 さいごに、この年は、テンプレートの関係で、構図が横のカードが少ない。実際どうなんだろうか? 下の写真で見るのように、やっぱり変だよね。
 №1から70までは別として、以後2枚しか所持していない。

左から
№101 平野謙(中日)
№354 古屋英夫(日ハム)

◆1984年シーズンを振り返って
 セ・リーグは、広島が中日を振り切って優勝。打つ方では、新人小早川、ベテラン山本浩二、衣笠がうまく融合し、投手では大野、川口らが活躍した。山本浩二は、この年、2000本安打も達成した。パ・リーグは、阪急が優勝。ブーマーは三冠王となった。日本シリーズは、4勝3敗で、広島が日本一となった。

◆1984年版カード収集について
 ファーストカードも全て揃ったし、特に絶対欲しいというカードは無いなぁ。これで、この年は終了しても構わないや。

◆その他のトピックス
 1984年重複枚数整理
 1984年ファーストカードを追え
 1984年の景品
 1984年のチーム別考察

 カルビープロ野球チップスカード大好き

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