◆1989年版を考察
◆1989年のカード構成
枚数は420枚と多い。また、ショートプリントであったものが存在していて、それらをすべて収集することは困難であると思われる。88年で、南海と阪急が身売り。新たに、ダイエー、オリックスが新規参入した。球団別数は、巨人が56枚で1位。新球団の2チームの枚数が少なくて、11位、12位となっている。
◆球団別選手数調査
①巨人 (56枚)13.3% ②西武 (49枚)11.7%
③中日 (43枚)10.2% ⑥近鉄 (35枚)08.3%
④広島 (41枚)09.8% ⑧日ハム (33枚)07.9%
⑤ヤクルト (37枚)08.8% ⑩ロッテ (24枚)05.7%
⑦大洋 (34枚)08.1% ⑪オリックス(23枚)05.5%
⑨阪神 (28枚)06.7% ⑫ダイエー (17枚)04.0%
円グラフ1「球団別選手数調査」
◆1989年のデザイン
◆№1~110
シリーズ当初は、裏面は「主なタイトル」と年度別成績(最大過去5年間分)が掲載されている。この体裁は、№110まで継続されている。
なお、分類上大事にした目安は、裏面右下の表記。こちらは、「~№110」。
左から
№1 石毛宏典(西武)
№2 落合博満(中日
№3 山崎慎太郎(近鉄) (裏面)
◆№111~130
おそらく、№111から220は、「ショートプリント」と呼ばれているブロックで、それ以前のブロック及び以後のブロックと比べ、発行数が少なく、出回っていない。
裏面は、前ブロックの年度別成績から選手に対するコメントに変更された(以降、継承される)。
裏面表記は、「~№220」。
左から
№111 郭泰源(西武)
№114 イースラー(日ハム)
№116 R・アレン(広島) (裏面)
◆№131~220
131から220までの間の裏面表記は、「~220」。なぜ、「№」が取れたのか? 疑問ではある。なお、この110から220までショートプリントの中でも、さらに発行枚数が少ないブロックと思われるものも存在している。
左から
№131 落合博満(中日)
№№142 高沢秀昭(ロッテ)
№146 河野博文(日ハム)
◆№221~280
表記は、「~№330」。
左から
№222 池山隆寛(ヤクルト)
№238 篠塚利夫(巨人)
№271 津田恒美(広島) (裏面)
◆№281~340
表記は、「~№340」。
左から
№286 村田兆治(ロッテ)
№298 渡辺久信(西武)
№309 加藤伸一(ダイエー) (裏面)
◆№341~390
表記は、「~№390」。
左から
№372 L・パリッシュ(ヤクルト)
№379 佐々木誠(ダイエー)
№381 大門和彦(大洋)
◆銀泊シールカード
当時はわけもわからず保管していたけれど、なかなか人気のあるカードらしい。原、桑田、クロマティ(以上巨人)、清原、秋山(以上西武)、落合(中日)の6枚が確認されている。
カードの裏面は真っ白。だから、一見、カルビー野球カードではないのかもって思うかも。
左から
No№ 原辰徳(巨人)
No№ 桑田真澄(巨人)
No№ 落合博満(中日)
◆発行時期を推定
カードの裏を見ると、~№110、~№220、~№330、…、? わからない。しかも、~№220と、~220という表記の2種類があったり。全貌はつかめていない。
前半のカードの裏面は、昨シーズンの成績や、過去の成績が年度別に並んでいたりするのだが、その後、コメントものに変わる。
◆エラーカード及び修正版
エラーカードを一部紹介。一部の外国人カードは、エラー版(といっても、間違えとは言えないが)と修正版の2種が出ている。
例えば、下で紹介するR・アレン。左側のカードは、裏面に白い部分が目立つが、右側のカードは、前所属の成績が記載されている。
(インデアンス って記載されているが、インディアンスだろう。昭和っぽい)
左から
№35 R・アレン(広島)(エラー版) (裏面)
№35 R・アレン(広島)(修正版) (裏面)
左から
№66 ジョージ・H(中日)(エラー版)(裏面)
№66 ジョージ・H(中日)(修正版) (裏面)
もう一つ、こちらは、裏面の獲得タイトルが誤っているパターン。誤った方は、おそらく、小松辰雄(中日)と間違えたのだろう。
左から
№98 小野和義(近鉄)(エラー版) (裏面)
№98 小野和義(近鉄)(修正版) (裏面)
◆1989年シーズンを振り返って
巨人・西本と中日・中尾のトレード。双方大活躍した。セリーグは、巨人優勝。パリーグは、近鉄。日本シリーズでは、3連敗4連勝で劇的な巨人の勝利。加藤哲(近鉄)が、「ロッテより弱い…」発言をしたとかで、その後巨人ナインが発奮したということになっている。
セリーグの本塁打王は、パリッシュ(ヤクルト)の42本。で、途中まで本塁打王争いをしていたフィルダー(阪神)は、その後、アメリカ大リーグ復帰後、本塁打王を獲得。カードも注目された。
ついでだが、長嶋一茂も初めてカード化された(ホントについでだが…)。
◆1989年版カード収集について
コンプは無理。が、しかし、ショートプリント以外のものであれば、ある程度は集められると思うのだが…。
◆その他のトピックス
1989年重複枚数整理
1989年ファーストカードを追え
1989年の景品
1989年のチーム別考察
カルビープロ野球チップスカード大好き