◆1990年版を考察

◆1990年のカード構成
 90年は、カードのサイズが途中から変わった年として記憶している。カード枚数は217枚。エラーカードなども存在するが、基本的に同じナンバー、同一選手同一球団なので、合計数は217でいいだろう。№1から55までは昨年までと同じサイズであったが、№56から№217まではテレホンカードサイズとなっている。

◆球団別選手数調査
 ①巨人   (39枚)18.0%   ②西武   (34枚)15.7%
 ③ヤクルト (19枚)08.7%   ⑤日ハム  (17枚)07.8%
 ④中日   (18枚)08.3%   ⑦近鉄   (15枚)06.9%
 ⑥広島   (16枚)07.4%   ⑨オリックス(13枚)06.0%
 ⑧大洋   (14枚)06.4%   ⑩ロッテ  (11枚)05.1%
 ⑩阪神   (11枚)05.1%   ⑫ダイエー (10枚)04.6%

 円グラフ1「球団別選手数調査」

Sports CARD(ベースボールマガジン社)のプライスガイドは酷すぎ!! もう何年も間違ったままでいる。この年の№212は、“郭”違い。中日の郭とリストにあるが実際には、西武の郭。リストとかがしっかり作れないような企業って駄目だよね。相場も鉛筆舐めて付けているんだろうね。
で、近年廃刊になったようだ。

◆1990年のデザイン
◆№1~55

 前年までとサイズは同じ。表の名前の印字がとっても見やすくなった。デザインもグッド。って思ったが、№56以降はサイズもデザインも変わってしまったね。で、投手と野手が奇麗に分かれて発行されているかと思ったが、そうではなかった。№1~24、26、41、49、50、54が投手。№25、27~40、42~48、51~53、55が打者。

左から
№1 槙原寛己(巨人)
№3 西本聖(中日)
№7 阿波野秀幸(近鉄)
№10 井上祐二(ダイエー) (裏面)


左から
№48 門田博光(オリックス)
№52 W・クロマティ(巨人)
№47 田中幸雄(日ハム)
№55 原辰徳(巨人)

◆№56以降
 テレホンカードサイズになった。しかも、シーズン途中に。最初は違和感があったが、裏面の文章が長くなったり、過去三カ年の成績が掲載されるなどのメリットが多かったので良かったんじゃないかな。
 以後、サイズ及びデザインは、96年まで続くこととなる。角が丸いため、折曲がらなくていいかなと思うが、サイズが大きくなったため保管や収納に工夫が必要になった。

◆№56~127
 右下の表記は、~№127。
 表面は、テレフォンカードサイズの写真、裏面は、過去3か年及び通算成績が4行記載され、その下には、3行程度で選手に対するコメントが書かれている。

左から
№56 紀藤真琴(広島)
№60 福良淳一(オリックス)
№67 高橋慶彦(ロッテ)


左から
№56 紀藤真琴(広島) (裏面)
№60 福良淳一(オリックス) (裏面)
№67 高橋慶彦(ロッテ) (裏面)

◆№127~181
 右下の表記は、~№181
 前ブロックと体裁はほぼ変わらないが、裏面に成績の記載がなくなり、その分、選手へのコメントが8行程度に増えている。

左から
№128 清原和博(西武)
№138 山本和範(ダイエー)
№148 山崎隆造(広島) (裏面)

◆№182~195
 右下の表記は、~№217
 前ブロックと体裁は変わらない。

左から
№182 西崎幸弘(日ハム)
№185 柴田保光(日ハム)
№190 村田兆治(ロッテ)

◆№196~206
 右下の表記は、~№217
 前ブロックと体裁はほぼ変わらないが、表面の写真は金枠仕様になっている。巨人がセ・リーグ優勝決定後に発行されたカードで、ショートプリントである可能性が高い。

左から
№198 吉村禎章(巨人)
№199 原辰徳(巨人)
№206 W・クロマティ(巨人) (裏面)

◆№207~217
右下の表記は、~№217
 前ブロックと体裁は変わらない。西武ライオンズがパ・リーグ優勝決定後に発行されたカードで、ショートプリントである可能性が高い。

左から
№208 清原和博(西武)
№207 秋山幸二(西武)
№217 工藤公康(西武) (裏面)

◆発行時期を推定
 カードの裏を見ると、
~№55、~№127、~№181、~№217  という4種類がある。だから、今でいうところの、第1弾、第2弾、第3弾、第4弾が発行されていたんだろうと思われる。

カード裏面右下を拡大

◆エラーカード及び修正版がちらほら
 エラーカードの例。表面は何も違いが無いが、裏面の上部に、間違いがあった。西崎(日ハム)は、パリーグ在籍選手なので、CENTRAL とある方(左)は間違い。

左から
№113 西崎幸広(日ハム) (裏面)
№113 西崎幸広(日ハム) (裏面)

 もう一例。小野(近鉄)は、左投げの投手。で、左の写真は右投げになっている。写真の裏焼きってことか?

左から
№89 小野和義(近鉄)エラー版
№89 小野和義(近鉄)修正版

◆裏面の謎
 太線と細線の違いは何か? 理由を色々考えてみたが、わからなかった。前半のカードは写真右のタイプが多く、後半のカードは写真左のタイプのものが多かった。
 で、よく見ると、スポーツニッポンからの写真提供があったことを表記しているカードは、細い線で、ない場合は太い線なのではないかと。

左から
№76 佐藤誠一(日ハム) (裏面) 細線
№78 W・ロードン(広島) (裏面) 太線


◆1990年シーズンを振り返って
 ヤクルトファンの私としては、野村監督就任は心境複雑であった。池山、広沢は自由に打たせてもらえなくなるんじゃないか? 長嶋一茂は使ってもらえるのか?
 で、開幕戦。ずっと開幕投手はバニスターと思っていたが、内藤だった。好投していたが、篠塚に疑惑の本塁打を打たれて万事休す。実力もつきもなく、5位でシーズンを終わる。
 セリーグは巨人、パリーグは西武が制する。日本シリーズは、4勝0敗で西武の圧勝。特に、デストラーデの爆発は凄かった。ロッテの村田が引退。まだ、145キロ投げていたけれど、余力を残しての引退に、男の美学を感じた。

◆1990年版カード収集について
 コンプリートは2011年に完成。収集開始当初は、弟がまめに近くの駄菓子屋で購入していき、無いものは、文通(カルビー通信の交換しますっていうようなところに掲載してもらって交換していた)で手に入れていたっけ。地道な活動が結果に繋がった。

◆その他のトピックス
 1990年出現カード数
 1990年ファーストカードを追え
 1990年の景品
 1990年のチーム別考察

カルビープロ野球チップスカード大好き

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