1980年版を考察


◆1980年のカード構成
 №で説明すると、№1から№296まで発行されている。ただし、№49から№96までは、小型版と大型版があって、発行されている選手は同じであるが、大きさが異なっているため2種類ある。ここでは、重複して計算しないで、1種類として計算することとした。
 1973年から調査をしているが、巨人以外のチームが初めて球団別選手数でトップに立った。
 
◆球団別選手数調査
 ①阪神  (43枚)14.5%   ①阪急  (22枚)07.4%
 ②広島  (39枚)13.1%   ②日ハム (21枚)07.1%
 ③巨人  (31枚)10.5%   ③南海  (20枚)06.8%
 ②中日  (28枚)09.5%   ③近鉄  (20枚)06.8%
 ⑤大洋  (26枚)08.8%   ⑤西武  (17枚)05.7%
 ⑥ヤクルト(25枚)08.5%   ○その他 ( 4枚)01.3%

 円グラフ1「球団別選手数調査」

◆1980年のカードは?
 この年の特徴としては、冒頭にも記したが、年度途中でカードの大きさが変更されたことである。№1から№48までは、大型版のみ。№49から№96までは大型版と、小型版が存在する。それ以降は、小型版のみ。

左から
№49 名取和彦(南海)大型版
№49 名取和彦(南海)小型版

①№1~№48(枠なし)大型版のみ
 
左から
№1 王貞治(巨人)
№44 木田勇(日ハム)
№45 岡田彰布(阪神)(裏面)

②№1~№48(枠あり)大型版のみ
 
左から
№1 王貞治(巨人)
№44 木田勇(日ハム)
№45 岡田彰布(阪神)(裏面)

 写真でもわかるように、①②の表面の違いはない。

③№49~№96 大型版と小型版 激突!必勝シリーズ
 
左から
№70 谷沢健一(中日)(表面)         (裏面)
№75 J・スコット(ヤクルト)(表面)     (裏面)

④№97~№146 白熱!中盤戦シリーズ
 
左から
№104 野村収(大洋)(表面)     (裏面)
№128 藤原満(南海)(表面)     (裏面)

⑤№147~№196 オールスター戦シリーズ
        
左から
№173 鈴木啓示(近鉄)
№179 片平晋作(南海)
№179 片平晋作(南海) (裏面)

⑥№197~№246(8月31日までの成績)

左から
№202 中畑清(巨人)
№211 衣笠祥雄(広島)
№229 江夏豊(広島)
№229 江夏豊(広島) (裏面)

⑦№247~№296(9月30日までの成績)


左から
№255 香川伸之(南海)
№291 R・ホワイト(巨人)
№294 鈴木啓示(近鉄)
№294 鈴木啓示(近鉄) (裏面)

◆変わったカード
 1枚のカードが4分割されている面白いカード。2枚確認されている。
 竹ノ内のカードは、ホームスチールの場面をカードで表したもの。
 裏面には、①ホームへダッシュ。②スライディング。③主審の判定は?④セーフ! と記載されている。
 
左から
№192 江夏豊(広島)
№246 竹之内雅史(阪神)
№246 竹之内雅史(阪神) (裏面)

まとめ
 最後に紹介したいのは、80年のカードのバリエーション。表面の写真が同じでも裏面を見ると異なっているのがわかる。
(1)№1~№48
 大型版のみである。裏面に枠有り、枠なしの2つのバージョンがある。

左から
№5 高田繁(巨人)枠なし
№5 高田繁(巨人)枠あり


左から
№5 高田繁(巨人)枠なし(裏面)
№5 高田繁(巨人)枠あり(裏面)

(2)№49~№96
 大型版と、小型版の2つの大きさが存在し、さらに、小型版には、裏面下部に「おしらせ」表記があるものとないものが存在する。

左から
№87 新井宏昌(南海)大型版
№87 新井宏昌(南海)小型版(おしらせあり)
№87 新井宏昌(南海)小型版(おしらせなし)


左から
№87 新井宏昌(南海)大型版 (裏面)
№87 新井宏昌(南海)小型版(おしらせあり) (裏面)
№87 新井宏昌(南海)小型版(おしらせなし) (裏面)

(3)№97~146
 小型版のみ。裏面がピンク版と黒版の2種類が存在する。

左から
№125 井本隆(近鉄) (ピンク版)
№125 井本隆(近鉄) (黒版)


左から
№125 井本隆(近鉄) (ピンク版)(裏面)
№125 井本隆(近鉄) (黒版)(裏面)

◆1980年シーズンを振り返って
 セリーグは広島の優勝。巨人は3位となり、この年の10月に長嶋監督が電撃解任される。パリーグは近鉄の優勝。日本一は広島。なお、新人王は、岡田(阪神)、木田(日ハム)。
 ヤクルトはというと2位。まずまず健闘したと言えるだろう。

◆1980年版カード収集について
 ファーストカードは全て入手できた。長年、山崎(西武)、木田(日ハム)などのカードを追いかけてきたが、そうした欲しいカードは全て近年入手できた。

◆収集状況
 本年のカードは、19年4月に、最後のカード№174を入手。平成最後にコンプリートできたものとなった。
 これからは、厄介な異種の収集。いろいろ発見しているが、見つけていないものも、まだ有るはずということで、日々カードを眺めているところである。

◆その他のトピックス
 1980年重複枚数整理
 1980年ファーストカードを追え
 1980年の景品
 1980年の地方版とは?


 カルビープロ野球チップスカード大好き

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