◆1987年のカード事情
カードは全部で383枚(通し番号は、№1~382であるが、№371の荒井(ヤクルト)が2種類ある)。球団別数は、合計数を382として算出した。
①巨人 (132枚)34.6% ②西武 ( 58枚)15.2%
③中日 ( 38枚)09.9% ⑧阪急 ( 16枚)04.2%
④広島 ( 30枚)07.8% ⑨近鉄 ( 14枚)03.7%
⑤大洋 ( 25枚)06.5% ⑨ロッテ ( 14枚)03.7%
⑥ヤクルト( 20枚)05.2% ⑪南海 ( 9枚)02.4%
⑦阪神 ( 19枚)05.0% ⑫日ハム ( 7枚)01.8%
◆最初は、各チーム均等にカード化されていたが…
と書いたが、巨人だけ3枚、他は2枚ずつで、№1から25まで構成されている。その後は、バラバラ。№76から100(25枚)、№150から175(26枚)は、巨人の選手が並んでいる。また、№276から310(35枚)までは、日本シリーズの頃に作成されたためなのか、巨人と西武の選手のみで構成されている。
◆№1~50
セリーグから、1球団2~3名ずつ順にカード化されている。まずは、阪神2、巨人3、広島2、大洋2、ヤクルト2、中日2、ロッテ2、日ハム2、南海2、西武2、近鉄2、阪急2で、№25まで。続いて№26から50までは、球団順が不規則にカード化されている。
裏面は、パターン1(出身、入団経路、通算成績、推定年棒、主なタイトル、昨年の成績)、パターン2(家族(未婚の選手は理想のタイプ)、所有者、月の小遣い、趣味、特技、星座・血液型)、パターン3(パターン2とほぼ同じ。異なっているのは趣味・特技と、一緒の項目になっていること)、パターン4(文章、こちらは№50の牛島のみ)
理由はわからないが、№26~31は、裏面の上部に「BASEBALL CARD」と記載されている部分が、「BASEBALL」とだけになっている。
パターン1
左から
№2 岡田彰布(阪神)
№4 原辰徳(巨人)
パターン2
左から
№17 古谷英夫(日ハム)
№22 石本賢昭(近鉄)
パターン3
左から
№34 遠藤一彦(大洋)
№43 中畑清(巨人)
パターン4
№50 牛島和彦(ロッテ)
◆№51~65
左から
№58 宇野勝(中日)
№61 梨田昌孝(近鉄)
◆№66~75
理由はわからないが、裏面の上部に「BASEBALL CARD」と記載されている部分が、「BASEBALL」とだけになっている。
左から
池田親興(阪神) (裏面)
アニマル(阪急) (裏面)
◆№76~100
この25枚は、全て巨人の選手で構成されている。内訳は以下のとおり。
江川(2)、桑田(2)、西本(2)、水野(2)、原(2)、クロマティ(2)、篠塚(2)、松本(2)、吉村(2)、中畑(2)
加藤(1)、槙原(1)、山倉(1)、岡崎(1)、鹿取(1)
2枚発行されている選手も、裏面の文章が異なっているのは凄い。
左から
西本聖(阪神) (裏面)
原辰徳(阪急) (裏面)
◆№101~150
このシリーズは、特に特徴がない。12球団の発行枚数にバラつきはある。
左から
№103 ランス(広島)
№117 ブーマー(阪急)
◆№151~175
この25枚は、№76~100と同様に、全て巨人の選手で構成されている。内訳は以下のとおり。
吉村(2)、松本(2)、クロマティ(2)、加藤(1)、桑田(2)、江川(2)、鹿取(2)、中畑(2)、山倉(1)、
篠塚(2)、西本(2)、槙原(1)、岡崎(1)、原(2)、水野(1)
左から
№157 鹿取義隆(巨人)
№174 篠塚利夫(巨人)
◆№176~275
12球団の選手で構成されているが、やはり巨人選手が多い。裏面は文章で、特に特徴はない。
左から
№196 長嶋清幸(広島)
№240 ポンセ(大洋)
◆№276~310
西武と巨人の選手のみで構成されているシリーズ。
左から
№279 渡辺久信(西武)
№293 山倉和博(巨人)
◆№311~325
西武と巨人の選手を除く10球団の選手で構成されているシリーズ。
左から
№315 島田誠(日ハム)
№323 近藤真一(中日)
◆№326~375
金枠のカード。金枠にはトロフィーと文字(タイトル)が記載されているが、この文字が印刷されていないものが存在する。また、タイトルを獲得していない選手もカード化されているのだが、この辺はよくわからない。詳細については別ページでまとめようと思う。
№328 工藤公康(西武)文字有(最高勝率、最優秀防御率)、文字無
◆金枠カードの№376~№379
理由は分からないのだが、表面のデザインは金枠で文字が“珍プレー”という記述がある。しかも、写真は、テレビからおこしたと思われる。酷い画像だ。
左上から
№376 江川卓(巨人)現役最後のカード
№377 落合博満(中日)
№378 ポンセ(大洋)
№379 若菜嘉晴(大洋)
◆金枠カードの№380~№382
こちらも意味不明、表のデザインは金枠で文字が“好プレー”という記述がある。
左から
№380 篠塚利夫(巨人)
№381 高木豊(大洋)
№382 屋鋪要(大洋)
◆面白い写真のカードを3つ
郭源治はこの写真の仕様を了承したのだろうか? 私がもっているカードの中での変顔ナンバー1である。それと、この年のカードの中で、86年の写真と同じ写真を使用しているのではないかと思われるカードが数枚存在する。小松のカードはそのうちの1枚。
左から
№278 水野雄仁(巨人)投手なのにバットを持っての写真 (参考)86年 №62
№36 小松辰雄(中日)このアップしすぎはなんなの? 86年のトリミング?
№346 郭源治(中日) 鼻の穴に指を突っこんでいる写真って使っていいの?
◆1887年シーズンを振り返って
ヤクルトファンの私には嬉しい話題があった。現役大リーガーである、ボブ・ホーナーのヤクルト入団だ。年棒は3億円(推定)。私が当時よく聞いていたラジオ“ショーアップナイタープレイボール”でも、本塁打を放った時の深沢さんの実況が、しばらく番組の冒頭で使われていたっけ。
5月から快進撃を続け、“ホーナー効果”と呼ばれた。日本球界を去った後は、『地球のウラ側にもうひとつの違う野球(ベースボール)があった』という本を出版し、これまた話題に。規定打席不足ながら、30本塁打を記録したのは彼が最初。
で、セ・リーグは王巨人が優勝。パ・リーグは西武が優勝。日本シリーズは、K・K対決で盛り上がった。結局、巨人に入団できず、西武に入団した清原が、仕返しをするというマスコミ得意のシナリオが出来上がる。ライオンズ日本一。でも、桑田はシーズンを通じてよく投げた。
左から
№101、№111、№121、№201 ボブ・ホーナー(ヤクルト)
左から
№21 清原和博(西武)
№52 桑田真澄(巨人)ファーストカード
◆1987年版カード収集について
もうコンプリートが見えてきた。当時は、それほどしっかりと購入していたわけではないのだが、カルビープロ野球通信(知っている人は少ないかも…。90年、91年ごろ、しゅりんぷ池田さんが発行していたカルビープロ野球チップスのファンのためのプリント)に載っているトレード希望欄を頼りに、弟がまめに交換していたものが土台となっている。
コンプまで、残り1枚。№365の高橋慶彦(広島)。
話題になった選手のカードは、電撃入団のホーナー(ヤクルト)、昨シーズン入団し、今季初めてカード化された桑田(巨人)、引退する衣笠(広島)、江川(巨人)の現役ラストカードなど。松本匡のカードのコメントには、「来季は一番で130試合フル出場の活躍を期待」って書いてあるけど、実際には引退しちゃったんだよね。
(追記)
2011年8月、ついに、コンプリート達成。最後のカードは、高橋慶彦(広島)№365だった。なんと、25年かかってしまったが、その分、感激も大きい。あと1枚になってからも長かった。
現役最後のカード
左から
№325 衣笠祥雄(広島) 連続試合出場の世界記録を樹立「鉄人衣笠」
№286 松本匡史(巨人) どこに向かって走る?
◆その他のトピックス
金枠カード状況
1987年重複枚数整理
エラーカード考察
1987年ファーストカードを追え
1987年の景品
日ハム、南海のカードの少なさを考える
カルビープロ野球チップスカード大好き