◆1998年版を考察
◆1998年のカード構成
カルビープロ野球カードにとっては、大変革の年。現在に至るまで変わらずに継続されていることが多くある。さらに、この年から、カルビーのホームページに、リストが掲載されている。つまりは、その後のカルビー野球チップスの体系を整えた年と言っていいのではないだろうか。その分、私のカードに対する思い入れも深い。
◆98年版に発行されたカードの種類
多くの種類のカードが出たのもこの年から。①から⑥と、当たりカード(別ページで紹介中)があった。
①№1~176(176枚)
②チェックカード C-1~17(17枚)…11枚は巨人、6枚は横浜でカウント。
③EAST E1~54 …チェックカード3枚は、カウントせず。
④WEST W1~54 …チェックカード3枚は、カウントせず。
⑤GIANTS G1~54 …すべて、巨人にカウント。
⑥スターカード S1~40
◆球団別選手数調査
①巨人 (97.5枚)24.68% ③オリックス(28.5枚)07.22%
②横浜 (33.5枚)08.48% ④西武 (27.5枚)06.96%
④広島 (27.5枚)06.96% ⑧日ハム (26.5枚)06.71%
④ヤクルト (27.5枚)06.96% ⑨ダイエー (25.5枚)06.46%
④阪神 (27.5枚)06.96% ⑪近鉄 (24.5枚)06.20%
⑨中日 (25.5枚)06.46% ⑫ロッテ (23.5枚)05.95%
◆レイアウト
97年より、横長になった。以後今日まで、かわらない(2010年現在)。
◆第1弾カード
このシリーズは、№1から72まで発行された。まずは、昨シーズンのタイトル獲得者が並ぶ(№1から38)。過去には、1人でいくつもタイトルを獲得すると、その賞ごとにカードが発行されていたケースもあったが、ここでは、1人でいくつタイトルを取っても、発行されるカードはまとめられて1枚(例 №1 古田 MVP、ベストナイン、ゴールデングラブ賞)となっている。
特記事項としては、表面の違い。これは、初版と2版の違いということで、コレクターは区別している。カード下部に、白いテンプレートで背番号と名前が記述されているかいないかで簡単に見分けることができる。それと、左上の黄色い四角の部分の有無(Super Players 97 って書かれている)。裏面は同じ。写真も、ほとんどのケースは同じであったが、№4のロペス(ダイエー)だけは異なっていた。おそらく、初版でピンボケであったため、2版で、急きょ写真を差し替えたのであろう。
左から
№1 古田敦也(ヤクルト)初版 (裏面)
№1 古田敦也(ヤクルト)2版
左から
№5 ロペス(ダイエー)初版
№5 ロペス(ダイエー)2版
№39からは、タイトルを獲得していない選手が各球団数人ずつピックアップされてカード化されている(№1から38まで、Super Players 97 って書かれていた部分は、Calbee's Excitjing Players となっている)。
ただし、各球団選ばれている選手数は、決して公平ではない(ヤ4、横0、広3、巨5、神4、中2、オ3、近1、西0、日4、ダ5、ロ3)。
そして、背番号順になっているのもこの時から。投手、野手関係なく、順に並んでいるのでチェックはしやすいね。ただし、例外が1名。第2弾から登場するのだが、長嶋茂雄監督。必ず巨人のカードの最初に発行されている。
左から
№39 石井一久(ヤクルト)初版 (裏面)
№39 石井一久(ヤクルト)2版
◆第1弾EASTシリーズ
おもに、東日本で出現率のよかったシリーズ。№1から18まで発行されている。関東に本拠地を置く6球団の選手から構成され、№18はチェックリストとなっている。球団選手数は(ヤ3、横3、巨4、西3、日2、ロ2)。
左から
E-1 池山隆寛(ヤクルト) (裏面)
E-18 チェックカード
◆第1弾WESTシリーズ
おもに、西日本で出現率のよかったシリーズ。№1から18まで発行されている。関西に本拠地を置く6球団の選手から構成され、№18はチェックリストとなっている。球団選手数は(広3、神4、中3、オ3、近2、ダ2)。私の住んでいる地域は、こちらだった。
左から
W-1 山内泰幸(広島) (裏面)
W-18 チェックカード
◆第1弾GIANTSシリーズ
№1から18まで発行されている。EAST、WESTのような地域の偏りはなく、全国どこでも同じように出現した。タイトルにあるように、巨人の選手のみで構成されているシリーズ。
左から
G-1 長嶋茂雄(巨人) (裏面)
G-18 チェックカード
◆第1弾スターカード
カルビーでは、通常のカードよりも装飾が奇麗でコーティングされている奇麗なカード、通称スターカードがこの年から発行されている。第1弾では各球団1名ずつ、スター選手をカード化している。全部で12枚発行されていて、イチロー、松井秀喜らも当然その中に入っている。
左から
S-1 古田敦也(ヤクルト)
S-7 西口文也(西武)
◆第1弾チェックカード
松井のホームラン連続写真がカードになった(C-1~7)。特に、C6、C7の2枚は、発行枚数が少ないのだそうだ。
右から
C-1~7 松井秀喜(巨人)
◆第2弾カード
各球団、ほぼ均等に発行されたシリーズ(巨人と近鉄が4枚、他球団は3枚ずつ)。裏面のコメントは開幕からその直後ぐらいの記述がされている。
で、第1弾のような初版、2版とあったら大変って(コレクターはみんな思っていたはず)思ったが、以後、そのような違いのカードは発行されていない。
左から
№84 高橋由伸(巨人)ファーストカード
№97 イチロー(オリックス)
№92 松井稼頭央(西武)
◆第2弾EASTシリーズ
在京6球団の選手がカードになっている。日ハムが2名で、その他の球団は3名ずつ。写真は、おそらくオープン戦時のものを使用している。パ・リーグの選手なのに、神宮球場や横浜球場での写真が多いのはカメラマンがセ・リーグの球場にしか行かないためなのか?
左から
E-31 落合博満(日ハム)
E-34 福浦和也(ロッテ)
◆第2弾WESTシリーズ
意外に集めるのに苦労したシリーズ。まあ、ダブりもかなりあるのだが、特定の選手が偏って出てくるのは、しょうがないことなのかな。
左から
W-32 岡本晃(近鉄)
W-35 岡本克道(ダイエー)
◆第2弾GIANTSシリーズ
左から
G-28 趙成珉(巨人)
G-30 マリアーノ・ダンカン(巨人)
◆第2弾スターカード
選手が増えた。それと、第1弾では、各球団1名だったのが、第2弾では、巨人とオリックスが2名になっている(他のチームは1名ずつ)。
左から
S-22 イチロー(オリックス)
S-15 前田智徳(広島)
◆第2弾チェックカード
ルーキーにして、連続写真に登場。でも、4枚の連続写真じゃなんか足りないような…。
右から
C-8~11 高橋由伸(巨人)
◆第3弾カード
第3弾とはいっても、カード裏面には、シーズン前半5月ぐらいの状況が書かれている。ちょっと残念だよな。
左から
№141 宣銅烈(中日)
№140 サムソン・リー(オリックス)
◆第3弾EASTシリーズ
左から
E-49 ブルックス(日ハム)
E-53 クロフォード(ロッテ)
◆第3弾WESTシリーズ
左から
W-41 パウエル(阪神)
W-43 李鍾範(中日)
◆第3弾GIANTSシリーズ
左から
G-40 清原和博(巨人)
G-47 桑田真澄(巨人)
◆第3弾スターカード
第3弾は、第2弾と同様、巨人とオリックスが2名になっている(他のチームは1名ずつ)。
高橋由伸のカードは、法外な値段で取引されていたが、最近落ち着いてきたようだ。
左から
S-30 高橋由伸(巨人)
S-31 松井秀喜(巨人)
◆第3弾チェックカード
大魔神・佐々木登場。投球フォームでの登場は、野茂以来だな。
左から
C-12~17 佐々木主浩(横浜)
◆1998年シーズンを振り返って
セ・リーグでは、横浜が38年ぶりに優勝。ヤクルトファンの私は、ある意味、巨人に負けるより悔しかった。権藤監督が、事あるごとに、ヤクルトのID野球を揶揄する発言をしたもんだからこっちもイライラした。ニッポン放送を聞かなくなったのはこの頃から。あまりにも、横浜びいきの放送をするので嫌になった。前年も、塚越アナが、「優勝に向かって突き進んでます」って言って時報の放送をしたので呆れたっけ。
で、パ・リーグの優勝は西武。日本シリーズは、4勝2敗で横浜勝利。野村監督は、来シーズンから阪神の監督になることが決定。
◆1998年版カード収集について
就職1年目ということで、お金はあった。また、前にも記述したが、EAST版、WEST版の境が、箱根であったため、宿直勤務明け時(当時は、児童入所施設で働いていたため、前日の昼過ぎから働いて、翌朝9時半までの勤務というのが月5回あった)は、自家用車で小田原まで行って、EAST版を購入していたっけ。というわけで、最後まで手に入らなかったのは、C-7(松井秀喜)。ショートプリント(発売時期がごく限られていたため、こう呼ばれる)であったため、第1弾の後半に発行されたようだが開封して手に入れられなかった。
本格的に、商店(兼問屋)から野球チップスを購入したのは、91年、92年、97年から現在まで。中でも、この98年版は集めていて一番楽しかったっけ。
(祝! コンプリート )
◆その他のトピックス
1998年出現カード数
1998年ファーストカードを追え
1998年の景品
1998年のチーム別考察
カルビープロ野球チップスカード大好き