◆1993年版を考察
◆1993年のカード構成
カードは全部で144枚。Jリーグ人気に押されて、発行枚数が例年に比べて極端に少ない。松井秀喜(巨人)のファーストカードがあるということで話題にもなった。この年も意外や意外、巨人が9枚と少なく、チーム別数では12球団中9位となっている。
また、セ・リーグとパ・リーグの発行種類枚数を比較しても、パ・リーグの方が多いことがわかる。
◆球団別選手数調査
③横浜 (15枚)10.4% ①オリックス(20枚)13.9%
④阪神 (14枚)09.7% ②近鉄 (16枚)11.1%
⑧広島 (10枚)06.9% ⑤ロッテ (13枚)09.0%
⑨巨人 ( 9枚)06.3% ⑤日ハム (13枚)09.0%
⑨ヤクルト ( 9枚)06.3% ⑦西武 (12枚)08.3%
⑫中日 ( 4枚)02.8% ⑨ダイエー ( 9枚)06.3%
円グラフ1「球団別選手数調査」
◆1993年のデザイン
表には、たすき掛けのように画面上部と下部にチーム名と名前の表記された帯が描かれている。
左から
№8 野茂英雄(近鉄) (初版)
№28 岡林洋一(ヤクルト) (2版)
左から
№8 野茂英雄(近鉄) (裏面)(初版)
№28 岡林洋一(ヤクルト) (裏面)(2版)
◆バリエーション(№1から35までの前半のみ)
下のカードは写真が同じであるが、右上の緑のたすきの中に書かれている文字が、
“Yomiuri Giants”(小文字版 初版)
“GIANTS”(大文字版 2版)
と2つのバージョンが存在する。なお、裏面は初版と2版に違いはない。
左から
№1 松井秀喜(巨人) (初版) (裏面)
№1 松井秀喜(巨人) (2版) (裏面)
◆発行時期
おそらく、4つの異なる時期で発売されていたと思われる。
①№1~35(初版) ②№1~35(2版) ③№37~72 ④№73~108 ⑤№109~144 ⑥№36
左から
①№1~35(初版)
②№1~35(2版)
③№37~72 ④№73~108
⑤№109~144 ⑥№36
①№1~35
左から
№3 長嶋茂雄(巨人) (小文字版)
№11 松永浩美(阪神) (小文字版)
№34 大野豊(広島) (大文字版)
②№37~№72
左から
№45 秋山幸二(西武)
№46 落合博満(中日)
№63 辻初彦(西武) (裏面)
③№73~108
左から
№85 小川博文(オリックス)
№88 吉永幸一郎(ダイエー)
№107 正田耕三(広島) (裏面)
④№109~144
左から
№117 野田浩司(オリックス)
№134 田辺学(横浜)
№143 ブラックス(横浜) (裏面)
⑤№36
謎の多いカードではあるが、こちらは①№1~36の発行時期とは異なる時期に出回った。詳細までは述べられないが、このカードは本来、①と同じ時期に封入されるはずであったが、何かの誤りで封入されなかった。なお、①では、小文字タイプと大文字タイプがあるが、⑤は、大文字タイプしかない。
№36 前田智徳(広島) (裏面)
◆エラーカード
少しだけ、エラーカードを紹介。
1つ目は、№118の阿波野秀幸(近鉄)。年度別成績をみると、しっかり1992年度成績が記載されているのに、カードの裏面の表記が1992となっている(正しくは、1993)。
№118 阿波野秀幸(近鉄) (裏面 部分拡大)
もう一つ
初版の小文字版は、№13と14が誤って入れ替わってしまったと考えられる。
左から
№13 和田豊(阪神) (エラー版) (裏面)
№14 亀山努(阪神) (エラー版) (裏面)
2版のカードは、きっちり修正された。初版で誤ったために、修正版で表面のテンプレートも変更して発行したわけではないですよね?
左から
№13 和田豊(阪神) (修正版) (裏面)
№14 亀山努(阪神) (修正版) (裏面)
◆1993年シーズンを振り返って
セ・リーグは、野村監督率いるヤクルト優勝。パ・リーグは西武優勝。日本シリーズは、第7戦までもつれこみ、ヤクルトスワローズが日本一に。私は大学1年時で、第7戦を学生協のテレビで見ていたっけ。農学棟からは遠いのに、講義が終わって急いで向かい、1時間ぐらい見ていた。
◆1993年版カード収集について
野球も見たけれど、この頃はよく、サッカーも見に行っていたっけ。拠点が静岡だからしょうがなかったかな。
2012年9月コンプリート。もちろん、大文字タイプと小文字タイプが存在する№1から35までは、両方所持している。
◆その他のトピックス
1993年出現カード数
1993年ファーストカードを追え
1993年の景品
1993年のチーム別考察
カルビープロ野球チップスカード大好き