◆1991年版を考察
◆1991年のカード構成
カードは全部で212種類発行されている。この年のカードの一番の目玉は、野茂投手の連続投球フォームカード。連続して8枚のカードを並べると今でも感激する。
エラーカードが多いのは御愛嬌としておこう。
◆球団別選手数調査
①巨人 (28枚)13.2% ②近鉄 (25枚)11.8%
③ヤクルト (22枚)10.4% ③西武 (22枚)10.4%
⑦大洋 (15枚)07.1% ⑤日ハム (20枚)09.4%
⑦中日 (15枚)07.1% ⑥ロッテ (16枚)07.5%
⑩広島 (13枚)06.1% ⑨オリックス(14枚)06.6%
⑪阪神 (11枚)05.2% ⑪ダイエー (11枚)05.2%
円グラフ1「球団別選手数調査」
◆1991年のデザイン
90年後半から引き続き、テレフォンカードサイズ。裏面には、生年月日、出身地、経歴、推定年棒等が記載されている。さらに、おかしなコメントまでもが添えられていて、野球ファンを飽きさせないね。特に、この年のコメントは、カルビーカード史上、1、2を争うぐらい面白いと思う。
◆発行時期
あくまでも、推定ではあるが、
①№1~№36
②№37~№71
③№72~№107
④№108~№140
⑤№141~№176
⑥№177~№212
の7つの時期に分かれていたのではないか?
それと、弟の記憶では、№3の原は、第1弾(当時はこのような呼び名ではなかった)では、出現せず、第2弾で37から71と同じ時期に出現したという。そのため、それを知らない弟は、何箱も第1弾を購入し、大量にダブりを重ねてしまった。
①№1~№36
一番所持しているブロックである。まだ、プロ入りしてから1打席も立ったこと無い選手がカード化され、しかも№1で登場したので驚いた。カルビーカード発行史上、初めてではないだろうか。
左から
№1 元木大介(巨人)
№2 木田優夫「(巨人)
№32 池山隆寛(ヤクルト) (裏面)
②№37~№71
左から
№37 西崎幸弘(日ハム)
№38 秋山幸二(西武)
№57 佐藤和弘(オリックス)
③№72~№107
左から
№73 遠藤一彦(大洋)
№74 角富士夫(ヤクルト)
№97 愛甲猛(ロッテ) (裏面)
④№108~№140
左から
№108 村田真一(巨人)
№109 鈴木貴久(近鉄)
№139 R・ブライアント(近鉄)
⑤№141~№176
左から
№141 駒田徳広(巨人)
№145 井上祐二(ダイエー)
№152 J・パチョレック(大洋)
⑥№177~№212
左から
№177 藤井康雄(オリックス)
№184 大豊泰昭(中日)
№203 佐々木誠(ダイエー)
№177~№202は、誤植だったのか? 正しいのか?
◆面白コメントカード&面白写真カード
現在とは違って、当時の制作者はわりと自由に、かつ面白おかしくカード作成をしていたんだということが分かるカードを紹介する。ところで、91年のカードをよーくみると、写真提供という記載がある。つまり、カルビーは、写真を外注していたわけだな。会社は2社(ベースボール・マガジン社、スポーツニッポン)。変わった写真が多いのは、そのためか?
左から
№46 野茂英雄(近鉄) (裏面)
№47 池山隆寛(ヤクルト) (裏面)
左から
№46 野茂英雄(近鉄) (裏面拡大)
№47 池山隆寛(ヤクルト) (裏面拡大)
◆面白い写真及びコメント
左から
№24 佐藤健一(ロッテ)
裏面のコメント“変なメガネはキャンプ地、鹿児島・桜島の火山灰対策なんだって。”
№25 小宮山悟(ロッテ)バンソコが目立っている
№26 西村徳文(ロッテ)鉄アレイ持って微笑んでいる
左から
№132 古田敦也(ヤクルト)
裏面のコメント“ニックネームは“のび太”ラッシャー板前にも似ているぞ”
№118 正田耕三(広島)
裏面のコメント“昨年暮れに待望の長女・真美子ちゃんが誕生。はりきるパパ、正田!”
№163 中島輝士(日ハム)
裏面のコメント“桂三木助にも似ているゾ、テルシー! 人気だけじゃなく実力も追い付きたい”
◆1991年シーズンを振り返って
ヤクルトファンとしては、久々のAクラス入りが嬉しかった。この頃は、なんか試合に負けると悔しかったっけ。もう、笘篠や一茂を使わなくたって、文句は言わなかった。とにかく勝つことが1番と思うようになっていたっけ。
◆1991年版カード収集について
20年越し。2010年6月にコンプリート。こういったホームページを作ってから、問い合わせも結構あり、ほとんどお金をかけずに完成したことに喜びを感じる。協力していただいた人たちに感謝したい。ありがとうございます。
最後に、この年の箱買いでは、混ざり具合が非常に悪かったと記憶している(っていうか、忘れられない)。1箱(24袋入り)購入して、12袋が元木(№1)、6袋が木田(№2)、5袋が小早川(№4&5)…。限りあるこづかいをすべて投資して買った1箱のカードの偏り具合に弟は、かなりがっかりしていたっけ。おまけに、№3は、何かの手違いで、全く出なかった。後日、カルビー通信で、「№3は、次のシリーズと一緒になりました」みたいなコメントを見て、またまたガックシ。そんなわけで、№1から36は、かなりダブっている。
箱買いしても、こんな感じ(↑上の写真)だった。駄菓子屋で、真剣に箱を選んでいたことを思うと可笑しくなる。今こんな感じだったら、店の人に文句を言う人も出るだろうな。
ついでに、人気のある野茂カード
前列は、8枚の連続投球フォームカード。神宮球場というのが気に入らないのだが、良い出来だし良い企画だと思った。
最後に、蛇足だが、№173の山崎慎太郎(近鉄)の球団名が“近鉄バッファローズ”になっている。もちろん、正しくは、“近鉄バファローズ”である。ほかの近鉄の選手は全部正しかったのに…。
№173 山崎慎太郎(近鉄) (裏面拡大)
◆その他のトピックス
1991年出現カード数
1991年ファーストカードを追え
1991年の景品
1991年のチーム別考察
カルビープロ野球チップスカード大好き